旅好きOLのフィールドワーク

旅好きOLの週末旅の記録ブログです。主に海外一人旅の体験を。時々OLさんが思考する文化や社会に関するあれこれを。

晴れてる日にも傘は良い

折角ポルトガルまで来たのだから。今一番有名なアゲダまで行きましょう。知ってますか?有名なアレ。

 

アンブレラ スカイ プロジェクト

ポルトガルの中部、アゲダの町で毎年7〜9月に開催されるイベントです。

先に書いておきますが、盛り上がるのは7〜8月です。9月に行っても傘の展示はありますが、イベントなどはほとんど終わってるので町は静まりかえっています。私?9月中旬に行きました。(真顔)

 

行き方。

リスボンからは電車でまずアヴェイロまで。そこから乗り換えてアゲダに行きます。アヴェイロも水路の栄えた都でそこそこ観光客もいます。そこそこ、ね。

水路のゴンドラも楽しそうですが、一番の見所は駅舎の隣にある、

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タイル張りの旧駅舎。

そして意外に大きな駅です。油断すると乗り換えのホームを見つけるのに意外と時間を取られます。気を付けて。

 

私はロシオ駅からそもそも違う電車に乗るというポカをしまして、1時間以上タイムロス。

自信満々で乗ってたんだけど、切符のチェックに来た車掌さんに

「アゲダまで行くの!この電車で合ってますよね?」

と聞いたら無情の「NO!」

次の駅ですぐ降りろ、3番線の電車でオリエント駅まで行って、そこでアゲダ行きの切符を買い直せ!と言われるがままにとりあえず下車してオリエント駅まで戻る。

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無事買い直した切符。レシートみたい。思わず捨てちゃいそう。

何故か買うとき年齢を聞かれました。学生と思われたのかな?32歳ですと言った瞬間のお姉さんの表情は忘れられません。

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電車が来るまでコーヒーブレイク。ポルトガルではコーヒーといえばエスプレッソ。ちっちゃなカップに濃ゆーいコーヒーを淹れてくれます。ほんっと美味しくてしょっちゅう飲んでた。日本ではエスプレッソなんて値段の割に量少なくてコスパ悪いイメージでしたが、ガツンと濃いので量いらないんですね。一杯60セントとかなので、100円しないんです。この濃いコーヒーをスタンディングでパッと飲んでパッと仕事に行くおじさんもお姉様も、すげー粋でした。こうやって毎朝スイッチを入れたらたらどんなに素敵かしら。日本でコーヒー飲むと言ったらカフェで寛ぐと同義語だもんなぁ。

 

道中、アヴェイロ〜アゲダのローカル線がローカル過ぎて癒し度120%でした。

アゲダの駅を降りた瞬間、田舎過ぎて右か左か前か後ろか、どこに行ったら良いかほんとわからず迷う。通りすがった白人のサラリーマンか黒人の少年か、どっちに道を尋ねようか…。迷って、サラリーマンにえくすきゅーずみー。

サラリーマン、道がわからず戸惑う。

と、黒人の少年が見兼ねて戻って来てくれる。

ありがとう、初めから君に聞けば良かったよ。

少年、ほんとに良い子で、傘が見たい!と伝えると展示がある通りまで案内してくれました。途中で友達に遭遇しても私を優先してくれて…。涙 世の中優しい子供が沢山います。

 

カラフルってときめく

さぁ、いよいよ傘の展示がある通りに到着です。

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きれー!

イベントのメインは過ぎてるので人通りは全然ありません。この日、写真撮りに来ていたのは、私以外は日本人の夫婦と女性2人組。リスボンでは全然日本人見かけなかったのに、ここに来て日本人だらけです。最近有名になったからね。女性2人組が話しかけてくれて、写真撮り合いしました。おかげで良い記念写真が残せました。ありがとう。

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この色味、心が踊ります。まだまだ私も女子だな。

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地面に落ちる影までカラフル。あーときめく!

 

アンブレラ スカイ プロジェクト、行くなら午前中がおすすめです。私は電車乗り間違え事件のせいで午後に着きましたが、午前中の方が陽の当たり方が良く、きれいに見えるそうです。午後は少し影になっちゃうんだ。

 

そんなアゲダで少しだけ嫌なことが。地元の子供達に絡まれたことです。中学生ぐらいの、4〜5人の男女のグループ。私を見かけて、日本人のしかも一人旅なんて珍しかったんでしょう。ポルトガル語はわからなかったけど、冷やかされるような声のかけ方であんまり良い絡み方をされていないことはわかりました。私の後をついてきて、1人の男の子がずーっと何か言ってきます。周りの子はクスクス笑いながら。無視してたらどっか行きましたけど、好意のある態度と悪意のある態度はさすがにわかる。不快な出来事でした。

言ってやりたい。童顔だから茶化しても良いと思ったんだろうけど、私あなた達の年齢のダブルスコアぐらい生きてるからな。敬っていただけますか。

 

絶景?ってほどじゃないけどおすすめ

最近、日本の某テーマパークでも傘のアーケード展示をしているみたいですね。ちょっと有名になったらすぐ真似しちゃう日本のエンターテイメントのスタイル。アゲダ市の方々、知的財産権主張して良いと思いますよ。アイデアも財産。

この傘が死ぬまでに見たい世界の絶景かって言われたら「?」ですが、ポルトガルに行く機会があるなら是非どうぞ。個人的にはロカ岬の方が死ぬまでに見たい世界の絶景でした。

 

そして帰り道、アヴェイロで合間5分の乗り継ぎ。ポルトガル語が読めないので発車予定時刻だけでホームを探していたら、同時刻にリスボン行きとポルト行きの電車があり危うく間違うところでした。ポルトガル語…読めるようになりたい。泣

 

アゲダ編はここまで。読んでくださった方、ありがとうございました。