旅好きOLのフィールドワーク

旅好きOLの週末旅の記録ブログです。主に海外一人旅の体験を。時々OLさんが思考する文化や社会に関するあれこれを。

ウルグットへ向け繰り広げられる華麗なるリレー

放置しまくっていたウズベキスタン旅行記を再開。その間に5ヶ国程行ったのに日記が追いつかない…。

 

サマルカンド2日目

さてサマルカンド2日目。サマルカンド滞在が3日もあるので、今日は少し郊外まで足を伸ばしてみようと思います。ウルグットバザールまで、シェアタクシーで行ってみましょう。

ウルグットはサマルカンド市内から車で1時間ぐらい。いろんなスザニを売っているバザールがあることで有名。スザニ売りは週末が大規模らしいんですが、水曜にも小規模ながら集まってくるらしいので、丁度今日水曜日!ってことで行ってみます。

 

優しさのリレー

ホテルを出発して、シェアタクシーが集まると歩き方に書いてあった通りに出ました。だけどどこにシェアタクシーが停まっているかわからないので、道行くお兄さんに聞きます。

「ここじゃない。この道をもっと進んだところだ。」

お兄さんは、通りかかったカップルに声をかけます。

「この子がウルグットに行きたいらしい。シェアタクシー乗り場の方を通るなら連れて行ってあげて。」

カップルは快諾し、私に

「ついておいで。」

と言ってくれます。少し道を歩くとシェアタクシー乗り場に着き、カップルはドライバーに声をかけてくれました。

「この子、ウルグット行きのシェアタクシーに乗りたいらしいからよろしくね。」

私は2人にラフマット(ありがとう)と伝えて、ドライバーの指示に従い、停まっていた乗用車に乗ります。数分すると他の客も集まり、ドライバーの他に私と3人のウズベキスタン人の男性を乗せて、シェアタクシーはウルグットへ向けて出発しました。

車内では、一人旅する日本人女性にみんな興味津々。なんでウルグットに行くの?サマルカンドにはいつまでいるの?どこのホテルに泊まってるの?と質問攻め。ただしウズベキスタン人は英語をあまり話せないので、会話は酷く辿々しいものに。そうしたら、私の隣に座っていた男性が、

「翻訳アプリをダウンロードした。これで会話できるかな?」

と。ウズベキスタン語を英語に変換するアプリで、職業は何?バザールでは何を書いたいの?と質問してきてくれました。私がスザニを探しに行くんだよと言うと、他の乗客が

「僕の弟がウルグットバザールに知り合いが沢山いて詳しいんだ。合流して一緒に行こう。」

と言いました。シェアタクシーはウルグットの街の入口で停まり、バザールは方向が違うので別のシェアタクシーに乗り換えてくれと言われました。先程の乗客は私と一緒に降り、電話で弟を呼び合流、バザールに向かうタクシーを拾い一緒に乗ってくれました。バザールに着くと兄弟は私を連れて、

「スザニ売りは一番奥にいる。案内するからついてきて。」

と、奥へ奥へ人ごみの中を案内してくれました。そしてスザニ売りが集まる一角で

「彼女がスザニを探している。誰か商品を見せてあげて。」

と店員のおばちゃんに声をかけてくれました。近くにいたおばちゃんが名乗り出てくれて、私達は彼女のお店に入っていきました。

 

他の旅人のブログを見た時に、ロシアで沢山の人が次から次へと手を差し伸べてくれて、前に進むことができたという体験談を読みました。まさしく優しさのリレー。今日の私も優しさのリレーによって、どんどん前へ連れて行って貰いました。私の手を引いてくれたみんなの優しさに、本当に泣きそうになりました。

 

引き際が肝心

スザニのお店に入ったものの、兄弟も私の買い物を見守ろうとしています。気持ちは有り難いんですが、私は1人でゆっくりスザニを選びたいし、この後も人に案内されず自由にバザールを見て回りたいのです。

申し訳なかったですが、彼らに「これ以上あなた達の時間を使ってもらうわけにはいかないので、案内はここまでで大丈夫。どうもありがとう。」と言いました。彼らは「遠慮しなくていいんだよ。」と言いましたが、私の様子を見て「じゃあ先に出て行くね。この後も買い物楽しんで!」と言って去って行きました。

この潔い去り方!すばらしくないですか。スマート過ぎて惚れてしまいそうだ。

 

スザニ♡

さぁ、ここからは女の時間です。お店のおばちゃん、お姉さん、私で品物を吟味。いろいろとおすすめを出してくれる中、私の心が動いたのはベースに色が付いたもの。白地にシンプルな色合いの刺繍、より、ベージュ地にカラフルな刺繍が好み。

結局、自分のベッドカバーにする大きいサイズのスザニと、母親へのお土産にする小さいサイズのスザニを購入。満足。

 

ウルグットバザールは広大

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広過ぎます。カオスです。食料品から衣類、電化製品、日用品まで多種多様なラインナップ。そのお店が所狭しと並んでいて、どの道も忙しく歩き回る人で溢れています。立ち止まったら跳ね飛ばされるよ。

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お腹が空いたのでまずは腹ごしらえ。バザールの一角に食べ物屋さんが並んでいたのでその辺りをぶらぶら。見たことない不思議なパン(ナン?)とか、炭火焼きのシャシリクとか興味を惹かれるー。(朝ごはんです)ここのシャシリクは塊肉じゃなくて、微塵切りの野菜を混ぜたミンチ肉。串に貼り付けられていい匂いを漂わせています。

店員さんが(食べて行く?)という顔をしたので促されるまま食堂の中へ。

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この国の不思議なところ。みんな英語は話せなくて日本人の私とは言葉が通じないのに、すごくフレンドリーに寄ってきてくれる。

ここでは、先に案内してくれたおばちゃんがお手伝い?をしていた小学生ぐらいの男の子を呼んで、私のお世話を命じてくれました。子供は学校で習ってるのか簡単な英語が話せる子が多い。

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ナン、シャシリク、チャイのもはやこの旅の定番のセット。

この食堂、ものすごいローカル。外国人なんて1人もいやしない。そしてすごいハエ。私のナンにとまるのでその度追い払う。だんだん面倒で気にしなくなる。人って強くなるなー。

ミンチ肉のシャシリク、実家のハンバーグみたいな味でした。ジューシーで大変美味しい。

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店を出てまたアイスを食べる。アイスが安くて美味しい国、最高。

 

シェアタクシーで帰りましょう

駐車場で適当にシェアタクシー?サマルカンド?レギスタン?と聞いて回ると、すぐに親切な人が現れて案内してくれます。この国には神が沢山いる。

私が案内されたのは3列シートのバン。8人乗りと思われるが、2列目の1席には天井に届くぐらいの荷物が積まれています。最初の客だった私は、助手席に座って待つように言われます。運転手は他の席を埋める為客引きに行きました。満席になるまで出発しないのがシェアタクシー。待つしかありません。

しばらく待っていると1人、2人と買い物を終えた女性が集まり、ようやく2列目に2人、3列目に3人が座りました。後ろ2列、パンパン。だっておばちゃんみんな恰幅が良いんだもん。しかもバザールで買い物して大荷物。私だけ助手席で広々座ってて申し訳ない。

おばちゃん達も見慣れない日本人に興味津々。全く英語喋れないのにウズベキスタン語でガンガン話しかけてきます。ジェスチャーでなんとなくコミュニケーションを取る。全席埋まったのに運転手が戻ってこなくて出発できないことに痺れを切らしたおばあちゃんが、私にクラクションを鳴らせと言ってきます。言われるままハンドルをプッシュ!

パッパーーー

おばちゃん達、爆笑。運転手が慌てて戻ってきて、みんなゲラゲラ笑いながらサマルカンドへ向けて出発です。

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駐車場を駆け抜けるシェアタクシーの助手席から。フロントガラス、ひび割れてますけど直さなくていいの?

 

シェアタクシーはサマルカンドに向かいながら、途中で何度か乗客を降ろします。荷物が多いとおうちの前まで行ってあげて、荷降ろしも手伝う運転手さん。優しい。そしてタクシーと並走するロバ。暑い中ご苦労様です。

私も無事レギスタン広場前で降ろして貰いました。1時間の距離で3000スム。日本円で50円ぐらい。安過ぎない?

 

今日もビール

さぁ、1日の〆です。ビールが飲めるお店で夜ごはんにしましょう。

朝からバザールに行って帰ってきてもう夜ごはん?って感じですが、ホテルに荷物を降ろした途端眠気に襲われまさかの2時間昼寝があったのでもう夕方です。怖い。

ぶらぶらお散歩がてらカフェを覗いたりしましたが、ビールを置いていなくて困ったな。ここで昨日のことを思い出し、ビビハニムモスクの隣にあるタシュケントというレストランに向かいました。昨日ランチを食べたお店です。ここでビールを飲んでるおじさんを見たんだ!

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発見。

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夜ごはんは汁ありのラグマン。お気に入り。

 

満足してお店を出たところで前から歩いてくる見慣れた人影が…

Yさーーーーん!

ヒヴァで一緒にごはんを食べた男性です。最後に会ったのはウルゲンチの駅前。向こうも気付いてこの遭遇に爆笑。Yさんはウルゲンチ〜ブハラをシェアタクシーで移動した強者。シェアタクシーの乗客が集まるまで8時間待ったらしいよ…すごい…。

立ち話して、また良い旅を!とお別れ。

 

今日もレギスタン広場

お気に入り過ぎる場所。特に夜が好きなのです。

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ずーっと見ていられる。

今日も代わる代わる若者が話しかけてきます。隣で「お前いけよ!」「いや、お前が話しかけろよ!英語上手いじゃん!」みたいな会話が繰り広げられ、意を決して私に話しかけてくる男の子達。モテモテの気分。

みんな聞いてくることは同じです。名前は?サマルカンドには何日いるの?中学生英語の練習みたい。こちらも中学生レベルの英語なので対等です。そしてオチは私の年齢で爆笑。話しかけてくるのは大体高校生〜大学生ですが、30超えている私を同い年ぐらいだと思っていたそうです。日本人若く見えるよね…。

 

サマルカンドの夜は今日が最後。明日はタシュケントに移動です。

 

 

上海に行ってきました。早く日記書きたいです。