旅好きOLのフィールドワーク

旅好きOLの週末旅の記録ブログです。主に海外一人旅の体験を。時々OLさんが思考する文化や社会に関するあれこれを。

忘れられない旅

ウズベキスタン旅行記はこれで完結!

 

トップチャンホステル再び

 

ヒヴァ〜サマルカンドを旅してタシュケントに戻ってきた私。

ウズベキスタンは首都のタシュケントにしか国際空港が無いので、この国を旅する人はみんなタシュケントIN、タシュケントOUTが基本です。(陸路で旅する人は別)ヒヴァ、ブハラ、サマルカンドの見所の街を周る順番は人それぞれなので、いろんな日本人旅人と思わぬ場所で再会があるのが楽しい旅でした。

 

そうそう、実はサマルカンドの最終日に道端でばったりNさんとも再再会していて。

(Nさんはウズベキスタン入りした飛行機が関空からずっと同じで、タシュケントで同じトップチャンホステルに泊まって、ヒヴァで偶然再会した一人旅パイセンのお姉さまです。)

ウズベキスタンを出国する飛行機が同じで、且つ最終日トップチャンホステルにまたお世話になると聞いていたので、偶然会えたらタクシーシェアして空港行きましょうと話していました。会えたら良いな。

 

バザール大好き

 

タシュケントでの目的はバザールです。

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こんな写真しかないことに驚愕。すんごい広くて、いろんな食材が売られてて、タシュケント市民の暮らしを実感できる素敵スポットなんですよ。

最終日ということと、ヒヴァ、サマルカンドの写真映えスポットを見過ぎて、撮影意欲が湧かなかったものと思われる。
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バザールで食べたもの。ナンとヨーグルト。粗食中の粗食ですが、絶品です。ナンにたっぷりヨーグルトを付けて食べるのが私流。ウズベキスタン人がそうしてるのかは知らない。笑

 

タシュケント観光


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神学校。ほんとにここで勉強してる方達がいます。中にも入れるので、お勉強風景が除けます。

 

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そしてここ!絶対行くと決めていた場所!中央アジアプロフセンターです。

タシュケント市街地からは少し離れるんだけど、電車で行けます。世界一美味しいプロフが食べられると、地球の歩き方にも載ってるし宿の人にも進められました。行くっきゃないぜ食いしん坊!

ここ、駅からも少し離れるし場所わかりにくいし行くのにちょっと苦労しました。

中はこんな感じ!

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…食堂?

世界一美味しいプロフって触れ込みを疑いたくなる内観。

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外の釜にこれが!ここで大量のプロフを調理している模様。ここで気になるのはひったひたのアブラだ!

オーダーはオバチャンが取りに来てくれましたが、もちろん英語通じなーい。隣の席のお兄ちゃんが通訳してくれて、なんとなく注文。お兄ちゃんも別に英語がペラペラなわけじゃないんだけど、ラージとかスモールとかマトンとか、単語は通じた。

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運ばれて来たプロフがこちら!

 

味は…………

こ、好みによると思うよ。

 

私はレーズンやパパイヤ?なのかな?甘い果実的な物を入れないで欲しかった。笑

 

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プロフセンターを後にして、宿に向かう途中見かけた教会。

ロシア正教会はどうしてこんなにも美しいのでしょう。形、色合い、全てが美しい。

この旅で改めて思ったけど、世界で最も美的センスに優れているのはロシア系の人々だと思う。建物も、表現も、本当にお見事。

 

さ、いよいよ帰国

 

トップチャンホステルで預かって貰っていた荷物を受け取って、空港までのタクシーを拾います。

Nさんとここでの再会は無かったけど、また空港で会えるでしょう。このきっちり約束をしないところが、この旅の楽しかったところ。会えたら良いな、でも会えなかったらそれを受け入れる。

 

タシュケントの空港にて。

忘れてはならないド厳しい出国手続き。入国時同様に持ち金、カメラや貴金属の金目の物を改めて申告。手持ちの資産が増えてないことを証明して、各街の宿で貰ったレギストラーツァ(滞在証明)を提出して、無事に通過。あぁ、ドキドキした。

搭乗口で座っていると、遠くにNさんを発見。話しているのは、、、Sさんでした。

(Sさんはレギスタン広場で話しかけてきてくれたお姉さま!)

世間は狭い。私が知り合ったお2人も、知り合いになっているようです。

 

そしてタシュケント〜乗継のソウルまでの飛行機に搭乗。隣の席は、、、Sさんでした。爆笑!!

お互い旅の報告して、あそこ行った?あれ食べた?とキャッキャ喋って、次はどの国狙ってる?みたいな情報交換して、楽しい数時間を過ごしました。Sさん、気が強くて個性が強くて面白かった。

 

Sさんは関東の人なので、仁川空港でお別れ。

その後関空に着いてからNさんと再会。お互いおうちまで気を付けて!と労い合って別れました。

 

忘れられない旅

 

この旅、本当に多くの出会いがありました。

日本人旅人として助け合ったYさん、Aさん。ヒヴァでタクシーシェアして、そのまま一緒に観光したりごはん食べたり、今までの旅ではしたこと無かったので凄く楽しかった。

女一人旅の先輩、NさんとSさん。年上のお姉さまが近くで同じように旅してるっていうだけで、何か心強かった。

宿のスタッフの方々。トップチャンホステルの人は親切で、いろんなことを教えてくれた。ヒヴァのホテルの人は下心も凄かったけど、優しかった。ウルゲンチ駅まで送ってくれて、車内でもみんなが私がこの旅を楽しめるように盛り上げてくれた。

夜行列車で乗り合わせたみんな。ヒヴァのサッカーチームのみんなは本当に優しかった。食事やお茶の時間は絶対私の分も用意してくれて、一緒の部屋にいる私達は家族だ!と迎えてくれた。車掌さんもことある毎に私の様子を見に来てくれて、降車するまで気にかけてくれた。

 

それから、ウラ親子とカチャ親子。

この旅で一番暖かかった時間。初対面のアジア人を暖かく受け入れてくれて、ずっと優しくて、言葉も通じないのにずっとずっと側にいてくれた。感謝しかないし、思い出すだけで涙が出そうです。

あの人達に出会った後、この先どんな嫌なことがあってもこの旅は生涯忘れられない楽しい旅になると思ったのは、間違いではなかった。(嫌なことなんてひとつもなかったけど!)

 

記録したいことが多過ぎて長くなったウズベキスタン旅行記、結局最後まで残るのは暖かい人との出会いです。ここまで人と関わることがあった旅は初めてでした。

きっと一生、私の宝物です。

 

ウズベキスタン旅行記完結!読んでくださった方、ありがとうございました!

サマルカンド・ブルー

上海旅行の日記書きたいよぅとか行ってる間に、次の旅までも1ヶ月切りました。どうなってるんだ。

 

青・青・青!

さぁ、サマルカンド最終日はシャーヒズィンダ廟群から始まります。ここ、いろんな人のブログで評価が高かったので期待していました。

場所はビビハニムモスクの北東、歩いて5分くらい。サマルカンドの旧市街は見どころが固まってるので周りやすいなー。

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青!

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青!

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青ーー!

 

一面青のタイル貼り。圧巻。但し訪れる時間を間違えた気がしています。陽が高い正午ぐらいの方が影が無くて写真が綺麗に撮れたかも。朝イチだったので人が少なかったのは良かったけど。

とはいえここはお墓。厳かな気持ちでかつての王様や、家族、所縁ある方達の祀られている場所を回ります。

 

ふむ満足。でも私はやっぱりレギスタン広場が一番かな。

 

ランチはバザールで

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食堂前で焼いてて美味しそうだったからおばちゃんに話しかけると、「中で食べていきな!」ということで入店。こういうの多いな。このパンみたいなやつ、パイ生地の中に餃子の具?みたいなのが詰まっててめちゃくちゃ美味しかった。サックサク。ここでもおばちゃんは英語が話せないので私のお給仕係はお手伝いの子供。いつもお世話になります。この国で何度子供達に通訳して貰ったことか。

 

その後はバザールでぶらぶらお土産探し。自分で料理する時用のハーブとかナッツとか買っちゃった。みんな結構試食させてくれる。

 

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疲れたのでまたアイス。この2000スム(30円ぐらい)のアイスがお気に入り。1日何回も買いに来るもはや常連。

 

飲んべえに優しい街

さぁ、お昼もとっくに回っています。何する?何したい?サマルカンドでやり残したことは無い?

 

あります。もう一度あの地ビールの生が飲みたい。この欲望を抑えられない。

 

というわけでやってきました。地ビール工場併設のビアバー

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一昨日16時でも開いてたのでね。11時からぶっ通しで営業してることはリサーチ済です。ちなみに今13時半。きっと既に盛り上がっている団体が…

 

いなかった。

 

ボックス席のひとつに、店員のおっちゃん達が集まってお喋りしています。みんな一斉に私を見てギョッとした表情。中には一昨日ビールの試飲をさせてくれたおじさまもいます。

「アンフィルターのビールください!ナッツも!」

と元気良くオーダー。

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一人旅の恥は掻き捨てです。何も怖くありません。この組み合わせが最強だったんだ。

1人でのんびり麦の味を堪能して、お会計をしに行くとおじさまが「この前も来た日本人だね?」と覚えててくれました。そりゃ珍しいだろうな…。サマルカンドのビール最高だよーと伝えると、日本のはアサヒがナンバーワンだね!と言ってくれました。キリン、サッポロとかも知ってて、彼のビール愛を感じた。これからも探究に尽力してください。海の向こうから応援しています。ビール飲みながら。

 

最後の…

さぁ、お昼飲みも満喫したし、旧市街でお土産を見ながらぶらぶら。最後の時間をレギスタン広場で過ごします。

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ここに来たいというだけで始まったウズベキスタン旅。想像を遥かに超えたスケールと美しさ、宗教というものを改めて考えさせられた場所でした。

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簡単に来れる場所ではないけれど、いつかきっと、また。

 

最後にちょいモメ

何かというとレギストラーツァ(滞在登録)です。

ウズベキスタンでは、外国人旅行者は泊まったホテルでレギストラーツァを発行して貰う必要があります。レギストラーツァには、何日から何日まで滞在したか、滞在した人物の名前は何かが記載してあり、ホテルのスタンプが押印されています。

私は、9月18日の14時ウルゲンチ発、19日の深夜2時サマルカンド着の列車で移動して来ました。その為、ホテルは18日からサマルカンドを発つ21日まで、3泊で予約をしていました。しかし私のレギストラーツァには、滞在は19日から21日と記載されていたのです。すぐに18日からで作り直して貰ったんですが、後から他のスタッフが出て来て、

「君がここに来たのは19日だった。18日からと書くのはおかしい!」

とキツめに言われました。

確かに深夜着の便なので到着したのは日付回ってたんだけど、そうしたら18日〜19日のレギストラーツァが無いことになってしまう。出国の時それで引っかかったら嫌だし、列車の切符も回収されたから深夜着の列車で移動していたことも証明できない。私は「ホテル3泊で予約してお金も払ってるんだから3泊分で発行して貰っても良いでしょ!」と応戦。最初のスタッフが既に18日〜21日で書いたものを貰っているので分はこちらにあります。向こうも英語で討論するのは疲れるだけだと思ったのか、途中でもういいよと引き下がってくれました。

このホテル、綺麗で良かったんだけど時々残念ポイントがあったなぁ。最初ドルで支払おうとしたら正規レートより高く換算されたんだよね。えっと思って、支払いをスムに変えました。Wi-Fiも弱かったし、うーん残念。

 

もはやタクシーに慣れる

サマルカンドの駅までは離れているのでタクシーで。正規の黄色いタクシーも走っていますが、そんなの捕まえなくてもレギスタン広場の前でスーツケース持って手をひらひらさせていると一般人の車が停まってくれます。今回停まってくれたのは、お兄さん2人組。駅までお願いするといいよーと快諾してくれて、5000スムで連れて行ってくれました。70円ぐらい。小遣い稼ぎにもならなくないか。

 

さぁ、今日は2時間程の列車移動。特急にワクワク。綺麗な車体だったけど写真禁止なんだよね。社会主義国家あるある。

お隣はアメリカ人のマダム。シカゴから旦那様と、友達夫婦と来てるんだって。タシュケントの次はギリシャに行くらしい。良いなぁ。夏休み、なんと4週間あるらしい。良いなぁ!!

久々の英語ネイティブとの会話、緊張したー。笑 英会話のレッスンばりに、辿々しい私の話をゆっくり聞いてくれました。マダム感謝。

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どうでも良いけど車内で配られたクッキーがめっちゃ美味しかった。苺ジャム入り。

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車窓からの眺め。わかりますか?放牧された動物達がいます。あぁ異世界…。

 

 

最後はタシュケントを残すのみ!

ウルグットへ向け繰り広げられる華麗なるリレー

放置しまくっていたウズベキスタン旅行記を再開。その間に5ヶ国程行ったのに日記が追いつかない…。

 

サマルカンド2日目

さてサマルカンド2日目。サマルカンド滞在が3日もあるので、今日は少し郊外まで足を伸ばしてみようと思います。ウルグットバザールまで、シェアタクシーで行ってみましょう。

ウルグットはサマルカンド市内から車で1時間ぐらい。いろんなスザニを売っているバザールがあることで有名。スザニ売りは週末が大規模らしいんですが、水曜にも小規模ながら集まってくるらしいので、丁度今日水曜日!ってことで行ってみます。

 

優しさのリレー

ホテルを出発して、シェアタクシーが集まると歩き方に書いてあった通りに出ました。だけどどこにシェアタクシーが停まっているかわからないので、道行くお兄さんに聞きます。

「ここじゃない。この道をもっと進んだところだ。」

お兄さんは、通りかかったカップルに声をかけます。

「この子がウルグットに行きたいらしい。シェアタクシー乗り場の方を通るなら連れて行ってあげて。」

カップルは快諾し、私に

「ついておいで。」

と言ってくれます。少し道を歩くとシェアタクシー乗り場に着き、カップルはドライバーに声をかけてくれました。

「この子、ウルグット行きのシェアタクシーに乗りたいらしいからよろしくね。」

私は2人にラフマット(ありがとう)と伝えて、ドライバーの指示に従い、停まっていた乗用車に乗ります。数分すると他の客も集まり、ドライバーの他に私と3人のウズベキスタン人の男性を乗せて、シェアタクシーはウルグットへ向けて出発しました。

車内では、一人旅する日本人女性にみんな興味津々。なんでウルグットに行くの?サマルカンドにはいつまでいるの?どこのホテルに泊まってるの?と質問攻め。ただしウズベキスタン人は英語をあまり話せないので、会話は酷く辿々しいものに。そうしたら、私の隣に座っていた男性が、

「翻訳アプリをダウンロードした。これで会話できるかな?」

と。ウズベキスタン語を英語に変換するアプリで、職業は何?バザールでは何を書いたいの?と質問してきてくれました。私がスザニを探しに行くんだよと言うと、他の乗客が

「僕の弟がウルグットバザールに知り合いが沢山いて詳しいんだ。合流して一緒に行こう。」

と言いました。シェアタクシーはウルグットの街の入口で停まり、バザールは方向が違うので別のシェアタクシーに乗り換えてくれと言われました。先程の乗客は私と一緒に降り、電話で弟を呼び合流、バザールに向かうタクシーを拾い一緒に乗ってくれました。バザールに着くと兄弟は私を連れて、

「スザニ売りは一番奥にいる。案内するからついてきて。」

と、奥へ奥へ人ごみの中を案内してくれました。そしてスザニ売りが集まる一角で

「彼女がスザニを探している。誰か商品を見せてあげて。」

と店員のおばちゃんに声をかけてくれました。近くにいたおばちゃんが名乗り出てくれて、私達は彼女のお店に入っていきました。

 

他の旅人のブログを見た時に、ロシアで沢山の人が次から次へと手を差し伸べてくれて、前に進むことができたという体験談を読みました。まさしく優しさのリレー。今日の私も優しさのリレーによって、どんどん前へ連れて行って貰いました。私の手を引いてくれたみんなの優しさに、本当に泣きそうになりました。

 

引き際が肝心

スザニのお店に入ったものの、兄弟も私の買い物を見守ろうとしています。気持ちは有り難いんですが、私は1人でゆっくりスザニを選びたいし、この後も人に案内されず自由にバザールを見て回りたいのです。

申し訳なかったですが、彼らに「これ以上あなた達の時間を使ってもらうわけにはいかないので、案内はここまでで大丈夫。どうもありがとう。」と言いました。彼らは「遠慮しなくていいんだよ。」と言いましたが、私の様子を見て「じゃあ先に出て行くね。この後も買い物楽しんで!」と言って去って行きました。

この潔い去り方!すばらしくないですか。スマート過ぎて惚れてしまいそうだ。

 

スザニ♡

さぁ、ここからは女の時間です。お店のおばちゃん、お姉さん、私で品物を吟味。いろいろとおすすめを出してくれる中、私の心が動いたのはベースに色が付いたもの。白地にシンプルな色合いの刺繍、より、ベージュ地にカラフルな刺繍が好み。

結局、自分のベッドカバーにする大きいサイズのスザニと、母親へのお土産にする小さいサイズのスザニを購入。満足。

 

ウルグットバザールは広大

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広過ぎます。カオスです。食料品から衣類、電化製品、日用品まで多種多様なラインナップ。そのお店が所狭しと並んでいて、どの道も忙しく歩き回る人で溢れています。立ち止まったら跳ね飛ばされるよ。

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お腹が空いたのでまずは腹ごしらえ。バザールの一角に食べ物屋さんが並んでいたのでその辺りをぶらぶら。見たことない不思議なパン(ナン?)とか、炭火焼きのシャシリクとか興味を惹かれるー。(朝ごはんです)ここのシャシリクは塊肉じゃなくて、微塵切りの野菜を混ぜたミンチ肉。串に貼り付けられていい匂いを漂わせています。

店員さんが(食べて行く?)という顔をしたので促されるまま食堂の中へ。

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この国の不思議なところ。みんな英語は話せなくて日本人の私とは言葉が通じないのに、すごくフレンドリーに寄ってきてくれる。

ここでは、先に案内してくれたおばちゃんがお手伝い?をしていた小学生ぐらいの男の子を呼んで、私のお世話を命じてくれました。子供は学校で習ってるのか簡単な英語が話せる子が多い。

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ナン、シャシリク、チャイのもはやこの旅の定番のセット。

この食堂、ものすごいローカル。外国人なんて1人もいやしない。そしてすごいハエ。私のナンにとまるのでその度追い払う。だんだん面倒で気にしなくなる。人って強くなるなー。

ミンチ肉のシャシリク、実家のハンバーグみたいな味でした。ジューシーで大変美味しい。

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店を出てまたアイスを食べる。アイスが安くて美味しい国、最高。

 

シェアタクシーで帰りましょう

駐車場で適当にシェアタクシー?サマルカンド?レギスタン?と聞いて回ると、すぐに親切な人が現れて案内してくれます。この国には神が沢山いる。

私が案内されたのは3列シートのバン。8人乗りと思われるが、2列目の1席には天井に届くぐらいの荷物が積まれています。最初の客だった私は、助手席に座って待つように言われます。運転手は他の席を埋める為客引きに行きました。満席になるまで出発しないのがシェアタクシー。待つしかありません。

しばらく待っていると1人、2人と買い物を終えた女性が集まり、ようやく2列目に2人、3列目に3人が座りました。後ろ2列、パンパン。だっておばちゃんみんな恰幅が良いんだもん。しかもバザールで買い物して大荷物。私だけ助手席で広々座ってて申し訳ない。

おばちゃん達も見慣れない日本人に興味津々。全く英語喋れないのにウズベキスタン語でガンガン話しかけてきます。ジェスチャーでなんとなくコミュニケーションを取る。全席埋まったのに運転手が戻ってこなくて出発できないことに痺れを切らしたおばあちゃんが、私にクラクションを鳴らせと言ってきます。言われるままハンドルをプッシュ!

パッパーーー

おばちゃん達、爆笑。運転手が慌てて戻ってきて、みんなゲラゲラ笑いながらサマルカンドへ向けて出発です。

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駐車場を駆け抜けるシェアタクシーの助手席から。フロントガラス、ひび割れてますけど直さなくていいの?

 

シェアタクシーはサマルカンドに向かいながら、途中で何度か乗客を降ろします。荷物が多いとおうちの前まで行ってあげて、荷降ろしも手伝う運転手さん。優しい。そしてタクシーと並走するロバ。暑い中ご苦労様です。

私も無事レギスタン広場前で降ろして貰いました。1時間の距離で3000スム。日本円で50円ぐらい。安過ぎない?

 

今日もビール

さぁ、1日の〆です。ビールが飲めるお店で夜ごはんにしましょう。

朝からバザールに行って帰ってきてもう夜ごはん?って感じですが、ホテルに荷物を降ろした途端眠気に襲われまさかの2時間昼寝があったのでもう夕方です。怖い。

ぶらぶらお散歩がてらカフェを覗いたりしましたが、ビールを置いていなくて困ったな。ここで昨日のことを思い出し、ビビハニムモスクの隣にあるタシュケントというレストランに向かいました。昨日ランチを食べたお店です。ここでビールを飲んでるおじさんを見たんだ!

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発見。

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夜ごはんは汁ありのラグマン。お気に入り。

 

満足してお店を出たところで前から歩いてくる見慣れた人影が…

Yさーーーーん!

ヒヴァで一緒にごはんを食べた男性です。最後に会ったのはウルゲンチの駅前。向こうも気付いてこの遭遇に爆笑。Yさんはウルゲンチ〜ブハラをシェアタクシーで移動した強者。シェアタクシーの乗客が集まるまで8時間待ったらしいよ…すごい…。

立ち話して、また良い旅を!とお別れ。

 

今日もレギスタン広場

お気に入り過ぎる場所。特に夜が好きなのです。

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ずーっと見ていられる。

今日も代わる代わる若者が話しかけてきます。隣で「お前いけよ!」「いや、お前が話しかけろよ!英語上手いじゃん!」みたいな会話が繰り広げられ、意を決して私に話しかけてくる男の子達。モテモテの気分。

みんな聞いてくることは同じです。名前は?サマルカンドには何日いるの?中学生英語の練習みたい。こちらも中学生レベルの英語なので対等です。そしてオチは私の年齢で爆笑。話しかけてくるのは大体高校生〜大学生ですが、30超えている私を同い年ぐらいだと思っていたそうです。日本人若く見えるよね…。

 

サマルカンドの夜は今日が最後。明日はタシュケントに移動です。

 

 

上海に行ってきました。早く日記書きたいです。

地ビールとレギスタン広場と私

今私の中でアジアブームが来ています。もうすぐ上海旅行です。

 

バザールさんぽ。

ビビハニムモスクを見学した後は、すぐお隣のバザールへ。ドライフルーツやナッツ、スパイス、野菜、果物。それからお土産物や日用品まで並ぶ広いバザール。

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食べ歩き用のナンを買いました。サマルカンドナンのミニサイズ。

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サマルカンドナンはウズベキスタン人もお土産に買うらしい。水を付けて焼き直せば3年以上もつらしい。ほんまかいな。

暑いので一時休憩。

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3000スムのアイス。道端で売ってるやつ。日本円だと41円ぐらい。声を大にして言いたい!サマルカンドはアイス天国である!

 

アミール・ティムール廟

旧市街から新市街に向かう途中に、アミール・ティムール廟があります。

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青いドームが目立つ。中にも入りました。

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なんて見事な装飾。ウズベキスタンに来てからこの土壁とブルータイルにうっとりの連続。

中にはアミール・ティムールの墓石があります。

 

まだ早いんだけど夜ごはんに行きたい

この日は夜ごはんのお店を早くから決めていました。歩き方に書いてある、

サマルカンド地ビール工場併設のビアバー

です!

 

場所はホテルから離れてて、新市街を抜けてダイナモスタジアムというサッカースタジアムの裏手辺り。歩くと30分はかかるのでは?という距離でした。

歩くよねー。生ビールの為だもんねー。

 

問題は、まだまだ時間が早過ぎるということ。今14時半です。こんな時間からビアバーが開いているのか。とりあえず歩き出してみる私。数分経って気付きましたが、

暑い。

そりゃそうだわ。30度超えてるんだもん。そして道すがら日影はほとんど無し。ヒィヒィ言いながら歩いたけど、歩き方の地図ってたまにクオリティ低くない?わかりにくいしほんとに合ってるのか半信半疑。やけど目印のスタジアムが見えてきた!合ってた!日影で休憩して日記書いたり、道すがらスーパーに寄ったりしたのでなんだかんだ16時前に。日本なら17時オープンが普通やけど…とりあえず行ってみるか。

 

すべてはこの一杯のために

意を決してお店の扉をオープン。あ、、、開いてたぁぁぁぁ!!

それどころか既にお客さん結構いる!笑 さすが地ビール工場!

お店は扉を開けると長方形の空間で、正面にカウンターとビアサーバーがあります。座席は左右の壁際。ファミレスみたいなボックス席が5席ずつぐらい。とりあえず勝手がわからないのでカウンターへ。ビールを注いでいるおじさんにビール飲みにきましたと伝えてみる。眼鏡のおじさんが、席は好きなところに座って良いよとのこと。ついでにビールとシャシリク(肉の串焼)をオーダー。

「ビールはフィルター?アンフィルター?」

とおじさん。ふ…ふぃるたー?何が違うのと質問したけど、聞いてもよくわからない。「?」という顔をしてると、

「試飲させてあげるから好きな方を選んで」

と。神ですかあなた。

ビールサーバーからグラスに注がれる黄金の液体。あー神汁!まずはフィルターと呼ばれたものを頂きます。ふむ。すっきりした味わいで美味しいね!続いてアンフィルターと呼ばれた方を。おおっ!味が違う!こっちはビールの癖がより感じられる、コクのある味わい!

私は好みだったアンフィルターをオーダー。塩ナッツも持ってきてくれたけどこれがまた美味い!これだけでビール進むわー。

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ビールのサイズこれ。ジョッキ大。スタバでいうとVENTIですよ。

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シャシリクが運ばれてきた時には半分なくなってたりしてね。

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めちゃめちゃ気に入ったお店でした。店員さんも親切だった。また来たいな〜と後ろ髪をひかれながら帰路へ。1日の〆は、あそこでしょ。

 

夜のレギスタン広場

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あぁ美しいマジックアワー。広場の階段に座ってぼーっと眺めていると、日本人のお姉様が話しかけてきました。私と同じく一人旅で、同じ日程でウズベキスタンを周遊しているらしいSさん。ただし逆ルートなので、今日の夜の便でヒヴァに移動するそうです。私はヒヴァの情報を、Sさんはサマルカンドの情報をお互いに教え合い。

2人で話していると、地元の若者が寄ってきました。大学で日本語を勉強していて、お話ししてもいいですか?と。いろいろと日本のことを聞かれたので教えてあげて、最後に記念写真撮ってバイバイ。

Sさんともお別れして、また1人でぼーっとレギスタン広場を眺めます。

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夜が深くなり、空も深い藍色に。日中の青空も美しいサマルカンドブルーだったけど、夜は一段と美しいブルー。(↑の写真が今回の私の旅のベストショットです。)

 

はぁー。朝から晩までレギスタン広場を満喫した!大満足です。

長らくお読み頂いた方、ありがとうございました。

 

 

サマルカンドの滞在は3日もあるのに、初日で大満喫してしまった感。あと2日私は何をして過ごすのでしょう。

憧れのレギスタン広場

ウズベキスタンの記録記事が全然進まないのに次の旅が迫ってきている…

 

朝起きてまず

深夜にサマルカンドに着いた前夜。ホテルの人にお迎えをお願いしていたので、トラブルも無くホテルに到着、早々に眠りにつきました。

で、朝。私の宿泊していたホテルザリナはサマルカンド観光の目玉、レギスタン広場から徒歩1分の場所にあります。あぁ、ついに憧れていたレギスタン広場に行けるのです。私はここの写真を見て、ウズベキスタンを旅することを決めたのです。はやる気持ちを押さえ、いざ、

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レギスタンブッフォアァァァァーーー!!(鼻血)

 

ううう美し過ぎる!!!写真では伝わらないぐらいほんとはもっと圧迫感があって3つのメドレセがギュッと広場を囲んでてそのひとつひとつの細工が繊細であーーあーーたまらない!簡単に言うと写真で見てたよりずっとデカイ。これです。

本当にここに来て良かった。初日の朝にして最大のハイライトを向かえました。

 

メドレセに入ってみよう

さぁ、レギスタン広場に入場する為のチケットを買いに行きましょう。撮影料込みで7ドルと貼り紙があります。(後からカメラを隠して入れば撮影料3ドル払わなくて済むと気付きましたが、ここにお金を落とすことは本望なのでまぁ気にしない。)このチケットで3つのメドレセ全てに入場可能です。入った瞬間、警察官が声をかけてきました。

「メドレセの横のミナレットに登らないか?10ドルだけど係員のところに案内してやる。」

え!登りたい!お願いしますと笑顔で付いていきます。(後から他の旅行客が5ドルや4ドルで登ったことを聞きました。相手見て値段決めてやがるなと苛立ちましたが、ここにお金を落とすことは本望なのでまぁ気にしない。)向かって左側のメドレセの、奥のミナレットのみ登ることができます。入口はお土産屋さん。そこの店員が登り口を管理してて、

「今登ってる人が降りてきたら声かけるから行ってね。狭いから順番なんだ。」

とのこと。少し待ってOKの合図が出たから登りました。

…が、少し登ると上から降りてくる人が。管理できてないじゃん!!狭い螺旋階段でキュウキュウになりながらすれ違って、上へ。

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てっぺんからはこの景色!広がる街並みの果ては砂漠。これぞシルクロードな風景に感動。ターコイズブルーが映えているのは近隣にあるビビハニムモスクです。

 

ミナレットを降りて、3つのメドレセをくまなく散策。

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まずは広場の左側、ウルグベク・メドレセ。メドレセとは神学校のことで、平たく言うとイスラム教の学校です。ウルグベクはウズベキスタンの昔の王様。学者としても非常に優秀で知られ、天文台なども作った人物だそうです。

 

それから中央に位置するティラカリ・メドレセ。ティラカリとは「金箔された」という意味だそうで。名前の通り、

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圧巻の内装。

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ああもう、言葉が出ません。金と青の2色に閉口。ひたすら写真を撮るのみ。

 

最後は向かって右側のシェルドル・メドレセ。

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このメドレセの最大の見どころはここ、

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偶像崇拝が禁止されているイスラム教では通常人や動物が描かれることはありませんが、このメドレセには鹿を追う獅子、そして人の顔を模した太陽が描かれているのです。そんなんも描いちゃうぐらい、イスラムの掟すっ飛ばしちゃうぐらい、王様が権力を持ってたという誇示らしいです。

 

ウズベク料理に馴染んできた

サマルカンドブルーを心ゆくまで堪能した後は、レギスタン広場の東側の歩行者天国北へ。タシュケントというレストランでお昼ごはんにしましょう。

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あーいちいち可愛い。

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今日はウズベキスタンの伝統的なスープとにんじんサラダ、それから待望のサマルカンドナンです!スープは野菜沢山で美味しかった!油分すごいけど。それからナンはもっちもちのカリカリふわふわ。インド料理でナンは食べたことあるけど、それよりもっと固めでパンっぽい感じ。

 

ウズベキスタン料理、来る前は口に合うか不安でしたが全く問題無しです。ただここでも確信している。鶏肉とジャガイモは絶対裏切らない。

 

ビビハニムモスクへ

かつては中央アジア最大と言われていたモスクへ。今は使われておらず、ところどころ朽ちています。

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それでも一見の価値有り。素晴らしい装飾です。

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どうやったらこんな美しいものが作れるのか。こんな装飾が思いつくのか。不思議。

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高かったので買わなかったけど繊細な木の細工。色遣いがさすがウズベキスタン。20ドルは高くない?観光地価格?

 

予想はしていたけど長くなってきたので続きは別記事で。サマルカンドたーのしー!

 

 

木の細工のお土産を買えば良かったとちょっと後悔中…可愛かったんだ…

ヒヴァ〜サマルカンドその②

長い長いウズベキスタン4日目、続きですよー。

 

私の席はどこですか?

ウルゲンチの駅には、出発1時間前に到着。ここもチケットを持ってないと駅構内にすら入れない仕組み。手荷物とパスポートのチェック受けてー、金属探知機通ってー、パスポートとチケットのチェック受けてー。長い道のり。この国の人々はこうやって安心安全を手に入れてるのね。

私の席は、3号車の1番ベッドでした。ADVANTOURさんに手配依頼したチケット、英語で出発時刻や座席番号のメモ書きを付けてくれてて助かりました。ウズベキスタンのチケット、読み解くの難しい!

 

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私が取ったのは3ランクで真ん中の席。この上にもベッドがあり、2段ベッド2つの4人部屋になっています。私はこの写真の左側のベッド。

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廊下はこんな感じ。4人部屋がずらーっとあります。

そして、なんとこの車両のお客さんほとんどがヒヴァのプロサッカーチームのメンバー・スタッフで占められるという奇跡。サッカー好きの私にはテンション上がる展開。私と同室には監督さんと選手1名。あとビジネスマンのおじさま1名との4人部屋でした。みんな、浮きまくる東洋人の小娘(私)に優しく話しかけてくれて、またまた英語が通じない中で、彼ら=ウズベキスタン語、私=英語の謎のコミュニケーションが開始。サッカー好きだと言うと、

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チームの写真を沢山見せてくれたり。日本といえばシンジカガワ、ケイスケホンダだねと言ってくれたり。私もセレッソの試合を見に行った時の写真を見せて、日本でシンジカガワがいたチームだよーと説明させて頂きました。サッカー好きは国境を越える。

電車が出発してからも、お菓子をくれ、ウズベキスタン旅行はどうだと聞いてくれて、お互いの携帯に入ってる写真を見せ合い、すごく仲良くして頂きました。深謝。

 

そんなこともしつつ、私にはこの列車を探検するという野望もあります。ちょっと歩き回ってきますと伝えて、別の車両までずんずん歩きまーす。しばらくは同じ形の個室の部屋が続き、いくつか車両を越えると個室では無い解放寝台の車両がありました。多分ここが一番下のクラスの席。個室じゃないだけで、ベッドの広さも質も変わりません。グループ旅行なら個室が良いけど、私みたいな一人旅なら解放寝台でも全然良かったかも。その他には食堂車もあります。スタッフの方が、夕方になったら席まで食べ物運んであげるねと言ってくれました。私が見た限りこの列車に日本人1人だったので、すぐ覚えられてしまう。笑

 

出会い

探検に満足して自分の席に戻り、また彼らとお喋りタイム。するとビジネスマンのおじさまが外の風景を見に行こうと言ってくれました。個室からは外が見えにくいので廊下へ。

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砂漠!じゃない土漠!大きくカーブを描く列車の前方が見えるー!ビジネスマンのおじさまはこれを私に見せたくて、外に出ようと言ってくれたみたい。優しい…。

 

この時、また新しい出会いが。

隣の個室から出てきたおばさまが、こっちにおいでよと手招き。

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左が、私を招いてくれたウズベキスタン人のウラ。47歳。ウルゲンチ在住で、息子と2人でタシュケントに向かっているそう。右はカチャ。同じく息子と2人旅中のロシア人です。26歳。

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左がカチャ息子、右がウラ息子。え、待ってカチャ何歳の時の息子…。

彼らもこの列車でたまたま同室だった、初めましての関係。偶然同じ母子構成で、すぐに仲良くなったみたいです。ウラとカチャはロシア語で会話ができますが、私はロシア語がわかりません。息子達は小学校で英語を習っているみたいで、私達の通訳をしてくれました。

なんとカチャ親子は私と全く同じ日程でヒヴァを観光していたみたいで、写真を見せて貰ったら同じレストランに行ったりしていました。すれ違ってたかもねと笑っていました。カチャ親子は私が行かなかったカラ巡り(遺跡巡り)もしていたみたい。親子で写真撮り合ったり、すごく楽しそうでした。でもカチャ、なんで綿花の写真ばっかりそんなに撮ってるの?「コットン!!」とめっちゃ楽しそうに説明してくれました。多分彼女綿花フェチ。

 

どうやらウラは私が男性ばっかりの部屋に1人でいるのが居づらいんじゃないかと心配してくれたみたい。優しい…。

ヒマワリの種を沢山くれました。おやつなんだって。殻の割り方がわからない私に、カチャがへたくそ!と笑いながら何度もお手本を見せてくれました。何回やってもできない私。難しい…でもちょっとずつコツがわかってきた…。ウラは私に温かいお茶を淹れてくれました。温かい人達と過ごす時間、幸せ。

 

そして、夕暮れ

夕方になった時、カチャが「外で景色を見てくる」と言いました。やることないのでついていく私達。

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砂漠に沈んでいく太陽。みんな黙って、並んで外を眺めていました。気付くとサッカーチームの人達も、他のお客さんもみんな夕日を見ています。

 

夕日を見ながら、

あぁ、この国に来て本当に良かったな。

という気持ちが自然に湧き上がりました。

日本にいても楽しいことは沢山あるけど、日本を飛び出してみて初めてわかったことが数え切れないぐらいあります。

 

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隣にいたウラが涙を拭っていることに気付きました。言葉が通じないから理由を聞けない。彼女の背中をさすると、にこっと笑顔を作ってくれました。 それからしばらく、彼女の肩を抱いて2人で夕日を見ました。落ち着いたウラはスマホを取り出し、明るい笑顔で旦那さまの写真を見せてくれました。恰幅の良いおじさんが優しそうに笑っていました。

 

優しいおじさん達

太陽が沈んだ頃、同室のおじさん達が私を呼びに来てくれました。食事するから一緒に食べようと。部屋に戻るとテーブルには沢山のナンと、ハム、チーズ、トマト、それからカップに入った温かいお茶が4つ。おじさん達はすぐウラ達の部屋に行く私に嫌な顔ひとつせず、私の分のお茶まで用意して待っていてくれたのです。

それから「ナンを食べなさい。」「ハムも食べなさい。」「チーズも食べなさい。」「チーズはナンと一緒の方が美味しいから乗せて食べなさい。」「お茶を飲みなさい。」言われるがままにいうことを聞く33歳女。すみません、10代の小娘じゃないんですけど私。サッカー選手の彼は刃渡り30㎝ぐらいの太いナイフで器用にトマトを切り分けていましたが、いやそれ駅の金属探知機とか通ったの?ウズベキスタンの厳重セキュリティに疑念が湧いた瞬間。

 

監督さんは私のベッドメイクまでしれくれる世話焼きっぷり。サマルカンドに深夜3時に着いて寝過ごさないか心配する私に、「心配要らない。私達が起こしてあげるよ。」と監督。頼りにしてます。

 

そして、就寝

 21時頃、横になるも、

揺れが酷い。

日本のように「お客様に快適な列車の旅を!」なんて発想は無く、安全に移動できればOKついでに安く仕上げたいという狙いが見え隠れする車体。寝転がると振動がモロに内臓に響く。これは想像以上にキツイぞーーー

 

気が付いたら0時を回っていました。

結局すぐ寝ていた。爆

 

あぁ、もうすぐナヴォイの駅です。カチャ親子が降りてしまう駅。絶対起きてさようならを言わなくちゃ。そこからは横になるものの眠りはせず、列車の揺れに合わせてジャンピングする内臓を必死に押さえ込む時間。いてて。

 

やがてナヴォイ駅に列車が到着。廊下に出るとカチャの息子と目が合いました。笑顔でバイバイ。大荷物のカチャが後ろからやってきます。私を見て、にっこり。バイバイ、スパシーバ。カチャ親子が自宅に帰るまで、安全で楽しい旅になりますように。

 

再び列車が動き出し部屋に戻ると、同室のビジネスマンのおじさんが起きていました。「ここどこ?」と聞くのでナヴォイだよと回答。おじさんはいそいそと荷物をまとめ始め、列車が次の駅に着くと、「私はこの駅で降りるんだ。バイバイ。」と丁寧に挨拶をして降りていきました。

一期一会の出会い。これがウズベキスタンの列車旅なんだなぁ。

ところでさっきから何度駅に停まっても起きる気配がないサッカーチームの彼らは本当にサマルカンドで私を起こす気ある?

 

やっと、サマルカンド

深夜2時過ぎ。浅い眠りから覚めた私は再び廊下に出ました。ここからはあと30分少しだし、起きていようかな。

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廊下に列車の時刻表。真ん中に駅名と、その右に到着時刻、停車時間、出発時刻。慣れなかったキリル文字も何故か読めるようになる不思議。1番上がタシュケント。その3つ下がサマルカンド。更に2つ下がナヴォイです。

1人でいると、ウラが部屋から出てきました。目が覚めちゃったから一緒にいるって。それから通りかかった車掌さん達も含め、4人でスマホの写真を見せ合ったり、窓の外の民家を眺めて過ごしました。

 

定刻を5分程過ぎて、ついにサマルカンドに到着。憧れていた街の筈なのに、今は到着が寂しい。

ウラ達に見守られながら列車の降り口に。最後に顔を見合わせて、どちらからともなくぎゅーっとハグ。私、旅先で出会った人とハグなんてしたことないのに。ウズベキスタン風に、右と左の頬を順番に合わせて、何度もラフマットと伝えました。優しいウラの強い強いハグに背中を押されて車外へ。何度も振り返って手を振り、私はサマルカンド駅のホームを進みました。

 

あぁ、これでお別れ。だけど忘れられない出会いでした。

ウズベキスタンに来たこと、

移動にこの夜行列車を選んだこと、

2等の部屋を予約したこと、

どれひとつでも無ければ生まれなかった出会いです。やっぱり出会いとは奇跡なのです。

 

ラフマットはウズベキスタン語をひとつも知らずに来た私が、現地の人にまず教えて貰った言葉です。

「ありがとう」

これを私が言うと、みんな笑顔になります。

 

この後迎えに来てくれていたホテルの人と合流し、チェックインを済ませたら泥のような眠りにつきます。そこからはまた次回の話で。ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

サッカーチームの彼らは起きて私を見送ってくれたかって?熟睡ダヨネ!!

ヒヴァ〜サマルカンドその①

ウズベキスタン旅行中、お腹を壊さないか心配してたけど、一週間通して何事も無く元気でした。

帰国してからすき焼き食べたらお腹壊しました…

 

さようなら、ヒヴァ

ヒヴァは今日が最後。朝からお散歩をして、お昼にはウルゲンチに発ちます。(ヒヴァは空港も駅も無く、最寄りのウルゲンチの街まで出ないと移動ができませーん)

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ホテルの朝ごはん。フルーツが美味しい季節でした。あとヒヴァのナンは薄焼き系。剣山みたいな道具で模様をつけます。おしゃれ。

 

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この街並みともお別れかぁ。

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写真撮っていいですか?と声をかけたらガハガハ笑いながら快くOKしてくれたおばあちゃん。撮ると真顔。何故。この後あんたも写りなさい!と近くの店員さんにカメラを頼み、真ん中に私も入れて撮ってくれたおばあちゃん。旅人に優しい、粋なご老人でした。

 

まずはウルゲンチへ

ヒヴァは駅が無いので、夜行列車に乗る為にまずはウルゲンチの街へ行きます。来る時は居合わせた日本人3人でタクシーをシェアしたけど、さて帰りはどうするか。

調べてみると、イチャン・カラの北門を出たところにシェアタクシー乗り場があるそうな。そこで同じ方向に行く人が集まり次第タクシーが出発していくらしい。北門、遠いけど歩くしかないねー。

と、思って宿にスーツケースを取りに戻ると、フロントのお兄さん(2日前にビール奢ってくれた人)が、

「うちの兄が他のホテルスタッフとウルゲンチまで行く用事がある。良かったら乗せようか?」

え!良いんですか!

なんてラッキー。シェアタクシーを拾う手間なく、1時間弱の道のりをタダで送って貰えることになりました。

車の中では英語が話せるホテルスタッフとお喋り。かつて青年海外協力隊のボランティアで来た日本人の女医がウズベキスタン人の男性と恋をして、結婚して今もウズベキスタンに住んでるんだよなんて話を聞きました。君もウズベキスタン人と結婚してここに住みなよ!と言われました。 嫁に貰ってくれるならどこへでも。

あと、「この国はイスラム教なのにアルコールが売っていて驚いた」と伝えると、「俺達はムスリムだけどアルコールを飲むんだ。ウズベキスタンはそうなんだよ」で豪快に笑うおじさん。「ラマダンはするの?」と聞くと、「するよ。ラマダンの1ヶ月だけはアルコールを飲まないんだ。残り11ヶ月は飲むけどねーー!」で大爆笑。「日本人はビールとか日本酒とか好きなんでしょ?」と聞かれたので「そうですね。私はワインも好きです。」と答えるとまたまた大爆笑。酒好きは国境を越える。

 

そんな話をしていると、ウルゲンチ駅に着きました。

 

再会

駅前で車を降りたら、まずはお昼ごはん。

カフェを探してうろうろ。小さいお店がいっぱいでどこ入ろうか迷うなぁ。歩いてると、角に5〜6人のおじちゃんおばちゃんが固まっています。「タクシー?」 「ノー。レストランを探しています」「じゃあそこに入れ!」たむろするタクシードライバー全員一致で勧められたカフェに入店。店員さんは明らかに東洋人慣れしていなくて狼狽。メニューを見せて貰って、ドライラグマンとナンとコーラを注文。

 

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ドライラグマンが激   う   ま。

うどんをトマトソースで和えたものです。簡単に言うとナポリタンです。味付け、野菜盛り盛り、完璧でした。目玉焼きを乗せパセリを散らすおしゃれ色使い、この国意外と料理の魅せ方に気が利いている。

ひとつ言いたいのは、コーラを頼んだら1.5リットルのペットボトルが出てくるのは想定外です。500ミリリットル分ぐらい飲んで残りは持って帰らせて貰いましたが、いきなりリュックが1キロ重くなるのは問題です。

あとひとつ言うなら、ハエが私のナンに乗るのはご遠慮頂きたい。

 

カフェを出たものの電車の時間までまだ2時間近くあります。1時間前には駅に入るつもりですが、それまではスーパーで買い出しでもしてようかな?と手近なスーパーにお邪魔します。お菓子を見ていると男の人が「ブハラまでのシェアタクシーに乗らないか?」と話しかけてきました。「ごめんなさい。今日はウルゲンチからサマルカンドまでの電車のチケットを取ってるの。」と言うと、「えーーそんなぁ!ブハラまで行こうよー!今他の日本人もいて、シェアタクシーの人数が集まるのを待ってるんだ。」とのこと。

実は私、今回ブハラは行かない予定なんですよね。ウズベキスタンといえば、首都のタシュケントIN/OUTで、ヒヴァ、ブハラ、サマルカンドの地方都市を周遊するのが王道パターン。但し、ブハラは少し交通の弁が悪くて私は飛ばしたんですよ。サマルカンドは絶対行きたくて、あとは風情のある街どっかひとつ行ければいいやー、ヒヴァの城壁見たいからヒヴァにしよっレベルでブハラには元々興味が湧かなかったというね。

ここでシェアタクシーでブハラも面白そうだけど、とにかく私はウズベキスタンの夜行列車に興味津々だったので、こっちを辞めてシェアタクシーに乗るわけにはいかないんだっ。(鉄道好き)でも日本人がいるなら少しお話したいなーと思って客引きについて行ったらそこにいたのはYさん!!!!タシュケントのホテルが一緒で、同じ飛行機でウルゲンチまで飛んで、シェアタクシーでヒヴァに向かい、食事を2回ご一緒した彼とまた再会。笑 朝9時からシェアタクシーの人が集まるのを待ってるんだけどなかなか揃わないんだよーとのこと。ブハラまではタクシーで7時間。今出発しても着くのは夜です。しかしまだ集まる気配が無いのでこのままだと着くのは深夜かも。お疲れ様です…。今後の旅の予定など情報交換して、気付いたら電車の時間が近くなってきたので私はお別れして駅に向かうことに。Yさんの幸運を祈る!

 

7時間赤の他人とシェアタクシーってすごいなー。ハート強くないと無理じゃない?とか言いつつ気付いています。この国に来ている日本人、ここまでで見たところ

全 員 ア ラ フォ ー の 一 人 旅

みんなそれなりにハート強くて、好奇心旺盛で、頭が良くて、いろいろこじらせてます。私はギリアラサーですが、上記の特徴はみんなと同じですね。数年後の自分も楽しく生きられそうだなと心強いです。

 

ヒヴァからサマルカンドへ移動するこの日はエピソード盛り盛りなのでひとまずここで切ります。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

 

ハート強くて、好奇心旺盛で、頭が良くて、いろいろこじらせてると日本では生きにくくて困っちゃいますね。

ヒヴァ徹底観光

深夜3時過ぎ、目が覚めたらシャワーも浴びずメイクも落とさず、寝落ちした姿のままでした…。

そうだ、昨日ビール2本とワイン飲んだんだった。

真夜中、いそいそとメイクを落として着替えをして、再度眠りにつきます。シャワーと洗濯は朝起きたらやろう。

 

ヒヴァ観光へ

少し遅めのスタートで、ヒヴァの街へ。と言っても昨日メインの通りは歩いているので、土地勘は既にあります。

まずはこの街で一番高いミナレットに登ってみましょう。

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おまえだっ!

係員のおばちゃんにお金を払い、いざ中へ。(昨日買った共通チケットで大体の建物は入れますが、一部追加でお金が要るところがあります)おばちゃんから、狭いので足元と頭上に注意してねとのこと。

入って速攻誰か降りてくる事態に遭遇。狭ーい螺旋階段なのですれ違うのが大変。特に下の方は明かり取りの窓が無いので真っ暗。きゅうきゅうですれ違う時、

「日本人ですか?」

と。あら、こんなところで日本人、ってか暗くて顔も見えない。笑 お互い良い一日をと声をかけあって上昇を続けます。足ガクガクになりながら登り続けると…

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この見晴らし!ヒヴァの街全体がよく見える!

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これは南側ですが、こうやって見ると二重の城壁があるのがよくわかる。う…ウォールマリア…。

 

ミナレットを堪能したら、次は東門の外のバザールへ。

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すごい活気!地元の人が沢山。おばちゃんの派手なワンピースとスカーフが可愛い。

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うさぎや鳥は多分食用。あちこちから鳴き声が聞こえて、か…カオス。いろんな国を旅して、牛さんや豚さんがあられもない姿で吊るされていたりお顔だけになってコンニチワしてるのを見てももうギャヒーとは言わなくなりましたが、生きたまま買われズタ袋に放り込まれる鳥を見たのは初めてで、ギャヒーという顔をしながら歩いていました。

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卵も売ってる。君達のお母さんは今頃…。

 

そんなカオスなバザールを抜けて、城壁に沿って北へ向かいます。途中、城壁にも上がれちゃう。

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お気付きかもしれませんが、快晴。暑い。この旅中、一度も雲というものを見ていません。

 

北門から外に出ようとすると、昨日タクシーをシェアした男性にばったり再会。Yさんとしておきます。私がイチャン・カラの外の宮殿を見て近くのチャイハナでお昼を食べると言うと、ついていくとのこと。本日も日本語を話せる同行者ゲットです。安心。

宮殿までは徒歩10分ぐらい。絶賛修復工事中で、こりゃ入るのは無理かなと思いつつ工事現場のおっちゃんに聞くと、あっさり「入っていいよ」とのこと。建材など転がってましたが、細工がお見事!

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天井。綺麗でしょ。かなり満足して、道路を挟んだ向かいのチャイハナへ。

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ラグマン。中央アジアのうどん。トマトベースのスープで、香草が効いてます。野菜たっぷりでなかなか美味しい。

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牛肉を煮たやつ。

ちなみに、どの料理も油たっぷりです。日本人はここの油の消化酵素を持っていなく、食べ過ぎるとお腹を壊すので要注意。ウズベキスタンでは緑茶を飲む習慣がありますが、これは消化を助ける作用があるので飲みながらごはんを食べるのがベスト。

 

ミュージアム巡り

さあ、Yさんとお別れして再びイチャン・カラの中へ。ミュージアムを沢山回りますよ!

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ちなみに何が何のミュージアムなのかは全くわかっていません。ロシア語読めないからね。英語の説明はほとんどありません。

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柱がいっぱいあるモスク。

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ここは伝統音楽のミュージアム。

ところで、この街にはもう1つミナレットがある筈。登り口がわからないんだけどどこだろう?と思っていたらまたまたYさんにばったり再会。聞くと、さっきの柱がいっぱいあるモスクの中に入口があったそう。情報を教え合える日本人旅行者が沢山いて有り難い。1人なら多分探さずに諦めてるな。私もYさんに知ってる情報を惜しみなく提供しました。ま、「あそこで売ってるアイス美味しいから是非食べてみてください」ぐらいですけど。

頂いた情報を元にモスクに戻って聞いてみるとありました!しかも追加料金不要で登ってOKとのこと。

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上からの景色がこれだ!朝登ったミナレットも見えますね。ヒヴァの建物は藁を混ぜた土でできています。なので、上から眺めると一面が同じトーンの茶色。そこにタイルのターコイズブルーが映えて本当にファンタジーの世界に迷い込んだみたい。

 

Nさんと再会

再びヒヴァの街を歩いていると、向こうの通りに見覚えのある後ろ姿…

タシュケントのホテルで会ったお姉さまだ!

追いかけて、話しかけると向こうもびっくり。ほんとにまた会えましたねって。彼女はタシュケントから夜行列車で、今日ウルゲンチに着いたそうな。ウルゲンチの駅からローカルバスでヒヴァまで来たらめちゃくちゃ時間がかかってしんどかったよーとのこと。またどこかで会えたら、ということでお互いの旅の安全を願ってお別れ。

 

さぁ、今日の夜ごはんは?

気になるカフェレストランを発見。

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テラッサ。3階のテラスでごはんが食べられます。位置的に最高のロケーション。ここならきっと…

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ほらっ夕日スポット!

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見晴らしも最高。

ちなみにこのテラス、20席ぐらいありますがほとんど西洋人の家族連れ・グループ。私含め4席だけおひとり様でしたが、

 

全   員   日   本   人

 

日本人の一人旅人4人、シャイな民族なので誰も話しかけない。笑 もちろん私もいきませんよ。昨日は人とテーブルを囲んだので、今日は1人でいいです。まぁ話しかけられたらご一緒するのもやぶさかではありませんが、って多分全員そう思ってる。

ここで食べたのは

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シャシリク(肉の串焼き)とフレンチフライ。それから

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ビール!!!これ大事ね!命の水だからね!

 

のーんびり夕日が沈んでいくのを見て、改めて良い国だなと実感。ここ、ヒヴァは観光地化されている場所ですが、地元の人も沢山いて現地の文化を知ることができる。世界遺産のミュージアムの前の広場で子供が自転車乗ってたりするんですよ。そのアンバランスさが魅力。

 

さぁ、明日は何しようかな?

 

ここまでお読み頂いた方、ありがとうございました。

 

徹底観光と言いながらミュージアム全然回り切れていない事実。

ミッション時々インポッシブル

リアルタイムでは、すでにウズベキスタンから帰国して日本食パラダイスを満喫しているところ。忘れないうちに書いてしまわねば…。

 

ミッション:両替をせよ!

ウズベキスタン初日。トップチャンホステルのラファさんに道を聞いて、タシュケントの街へ出てみましょう。メトロで新市街の中心だという広場へ向かいたいですね。

って私現地通貨持ってないじゃーーん!

ドルと円しかない!早く両替しなきゃ。タシュケント駅前の警察官に「Money exchange!Bank!」っと言ってみるも全然通じなーーい。向こうはウズベキスタン語でなんかいろいろ話してる。でもこっちはウズベキスタン語がわならないのでポカーン。

でもね、なんとなーく言いたいことがわかったんですよね。この道をまっすぐ行けばいろんな銀行が集まってるって言われた(気がする)。銀行のことは多分「バンキ」って言ってる(気がする)。

言う通り歩いて行くと、、、あったーー!時刻は9時。丁度オープンのタイミングだったので、すぐ飛び込んで両替して貰いました。この時のレート、1ドル=8000スム。この旅の間レートは常に一定でした。

 

事前にいろんな人の旅行記ブログを見ていると、以前はウズベキスタンには公定レートと闇レートがあり、なんと倍以上開きがあったそう。だから旅行者はバザールなどで持ちかけられる闇両替をこっそり利用してたんだって。その時闇レートで替えて1ドル=6000スムとか。もちろん闇両替は違法なので警察官に見つかると連行されます。

2017年9月5日に公定レートが闇レートに合わせて引き上げられ、私は非常に幸運なタイミングでの旅行となりました。インフレって怖いわ〜。

 

ミッション:ウズベキスタンで初めての食事をせよ!

両替も無事にできたので、初めてのメトロに乗ってティム・アミール広場を目指します。

ちなみにこのメトロ、くっっそ面倒くさいよ。

地下に降りる前に警察官の手荷物検査&金属探知機、改札に入る前に再度警察官の手荷物検査&金属探知機。ピピピッ「金属物を持ってるな!」「カメラです」このやり取り、心底面倒くさい。

 

さてティム・アミール広場。地下鉄から上がってぐるっと見渡したものの…

 

うん、何も無いね

 

プロフとか、ラグマンとか、食べて見たいんですけどレストランらしきものが全く見当たらない。ちょっと歩いてみるかと思うものの、道がだだっ広くて店を探すのも途方も無い。そんな私の目に飛び込んで来たのは、公園の中のオシャレカフェ。

お腹空いたし、もう良いかなってことで

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ブラウニーとラテ。ウズベキスタン感ゼロ。笑

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オシャレなカフェだったよ!

 

ミッション:国内線で移動せよ! 

さて、本日はお昼過ぎの飛行機でウルゲンチという街に移動します。国内線はターミナル3、国際線で到着した場所とは入口から異なるので要注意。タクシーの運転手さんにはドメスティック!ウルゲンチ!と連発しましょう。

 

ウズベキスタンの空港はチケットを持ってる人しか入れないルール。お見送りも駄目。敷地に入る時点で手荷物検査と金属探知機。スーツを開けさせられる。

早めに着いたのでぼーっとしてると、日本人らしき男の人が近付いて来ました。

 

「トップチャンにいた日本人の方ですよね?」

 

ばれてた。

 

彼も一人旅でウズベキスタンに来たらしい。旅慣れてる感じがして、話してて心強かったです。

時間が来て搭乗ゲートを抜けると、そこにあるのは

 

プ   ロ   ペ   ラ   機

 

観光バス程度の座席数の小さな機体。そして驚く程のラフなスタッフ。これ、ちゃんと空飛ぶ?大丈夫?久しぶりに離陸の時怖いと思った。それでも何とか飛ぶんだから大したもんだ。空から見た景色はひたすら砂漠。っていうか土漠っていうらしいね。乾いた土の大地。初めて見た風景にあんぐり。

肝試しのようなフライトは1時間少しで終了。滑走路で飛行機を降りて、そのまま歩いてウルゲンチの空港の中へ。他の飛行機は1機も無し。がらーんとしている。

預け荷物を待っている際、もう1人日本人男性が合流。先程の方と3人でヒヴァの街までタクシーをシェアすることに。約1時間弱の道のりですが、交渉の結果1人20000スムで行けることに。約277円。安過ぎ。

このタクシーの道程楽しかったー!時々ロバとすれ違うんですよ!人を乗せて、荷車を引くロバ!可愛いー!

 

ミッション:巨人を駆逐せよ!

さぁ、いよいよ来ましたよ…

これがヒヴァの街の入口だ!

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城壁!

そうここは二重の城壁に囲まれた、シルクロードのオアシスだった時の風景をそのまま残す街なのです。内側の城壁に囲まれたエリアをイチャン・カラといい、街全体が博物館として世界遺産に登録されています。3人でテンション上がる上がる。一時結成されたパーティーはここで一旦解散。それぞれの宿へ向かいます。小さい街なのでまた会うかもねと言ってバイバイ。

私は予約していたアルカンチホテルに向かいます。イチャン・カラの中にあるB&Bです。

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良いねー綺麗なお部屋。ここで2泊して1万円くらい。今回、タシュケント以外は個室の綺麗めなホテルにしたので宿代はそこそこかけています。ゲストハウスでも良かったんだけど、ゆっくり休みたかったので。私、綺麗好きでは無いけど潔癖というちょっと面倒くさい気が…。

チェックインも済んだので、街の散策へ。

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ふぉぉぉぉぉいちいちすごい!ブルーのずんぐりむっくりした塔がカルタ・ミノル。未完成のミナレット(尖塔)です。

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いろんな人の旅行記ブログでは「ドラクエみたい」と評されていましたが、私の中では

進撃の巨人みたい」

これです。

今にも超大型巨人が壁の向こうから顔を出しそうな風景。た…楽し過ぎる!

 

1人でひとしきり楽しんだ頃、さっきの御二方とばったり再会。早い再会だったな。笑 折角なので一緒にミュージアムの共通チケット(12ドル)を買って観光に。一人旅の手練ればかり集まるとみんなマイペース。あと男の人はやっぱり目の付け所が違って面白い。

ついでに3人でタクシーの中から飲みたい!と言ってたビールを飲みに行くことに。

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ビール3種飲み比べ。

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にんじんサラダ。

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マンドゥ。餃子みたいなやつ。

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シャシリク。肉の串焼き。

アラフォーのおっちゃんとビールメインの夜ごはん。日本とやってることがそう変わらないな。

 

この後ワインもボトルで頼み、ホテルに帰ったらフロントのお兄ちゃんに奢るからビール飲みながらお話しさせてよと言われお言葉に甘え、結構フラフラで眠りにつきましたとさ。

良い一日だ!

 

長くなりましたが、お読み頂いた方、ありがとうございました。

ウズベキスタンに行ってみよう

さて、いよいよ待ちに待ったウズベキスタン旅行です。
間際になって台風が来て、飛行機が飛ばなかったらどうしようと思ったけど、なんとか台風が近付く前に出国できました。

 

関空から出国

って、遅延しとるやないかーーい。今回は大韓航空で仁川乗継のフライト。仁川での乗継時間はもともと1時間半しかありません。20分の遅延でもドキドキです。さらに搭乗、離陸〜となんだかんだ時間かかって、30分以上遅れています。

仁川に降り立ったらダッシュ!乗継ゲート通って手荷物検査受けて、7番ゲートへ!搭乗始まってるぅぅぅ!
こんなギリギリの乗継は初めて。今まではどっちかっていうと5時間待機、とか6時間待機、とか、待ち時間長くて暇を持て余すことばっかりだったのに。
預けたスーツケースはちゃんと乗せ替えされてるんだろうか…。これ、ロストバゲージする典型的なパターンな気が…。すぐさま海外旅行保険の携行品紛失の補償額を確認したのはここだけの話。10万円はいけるんだってー。ロストバゲージしたらタシュケントで必要な物買わなきゃ!最近バックパック旅行ばっかりで、全部機内持ち込みしてたからなぁ。やっぱり荷物が出てくるの待つ時間も省けるし、バックパック旅行は楽で良いなぁ。
とかなんとかいいつつ、最悪のパターンは荷物だけタシュケントに運ばれて人が乗り遅れるパターンです。急げー!

搭乗には無事間に合った!良かったー。大韓航空の映画のラインナップはいまいちだなーと思っていたけど、浜崎あゆみのベストアルバムが聴けて、青春時代を思い出して鬼リピート。年代です。

今日は移動漬けの1日。タシュケント空港ではピックアップをお願いしてるので安心…ですが、搭乗直前に在ウズベキスタン日本大使館のホームページで嫌な情報見ちゃったんだよねー。ウズベキスタンでは至る所でドル払いができると聞いていたので、ホテル代も代理店に頼んでいる列車のチケット代も、ドルで支払うつもりでした。が、2017年9月5日に政府が外貨での支払いを禁止したらしく、スムに両替して払わないといけないらしい。うそーん!ハイパーインフレ中で物価が高騰しているウズベキスタン、ドルはみんなが欲しがるらしいのでその対策なのかな。一週間でやたら0の多いスムに慣れる気がしません。

 

タシュケント国際空港に到着

悪名高いタシュケント国際空港。世界の空港ランキングで、数年間ワースト5を維持しているそうです。
評価が低いポイントとしては、

  • 秩序無きイミグレ
  • やたらと遅い預け荷物受取所
  • いちいち調べられる税関

以上。さて、実際2017年9月現在利用してみてどうだったか、記録しておきますね。

 

秩序無きイミグレ

飛行機を降りたらシャトルバスで空港の建物へ。入ったら短い廊下があり、その先がすぐイミグレゾーン。ここがとにかく狭い!国際線で降りてきてこのスペースに来ると、並ぶ広さも仕切りも無いので、ただただ人が殺到して混雑します。そして秩序が無くなります。なんとなーく人だかりに集まって、少しずつ前に詰めて、気が付いたら前のゲートに並んでる風になります。ただし、横から後ろからウズベキスタン人がグイグイくるよ!因みに私はだいぶ前に進んでからウズベキスタン人オンリーのゲートだと気付きましたが、しれっと進むと何も言われずスタンプ押して貰えました。入国目的等は何も聞かれず。

 

やたらと遅い預け荷物受取所

イミグレを抜けてターンテーブルどこかなーと探していると、職員の方が大韓航空ならそこだよーと教えてくれました。第一ウズベキスタン人、親切。
なんと幸運なことに、そのターンテーブルに着いた瞬間私のスーツケースが目の前に!ロスバゲを恐れていましたが大丈夫でした。大韓航空様ありがとう!!

 

いちいち調べられる税関

機内で記入した税関申告書。持込する現金や貴金属、電化製品を全て書きます。同じものを2枚書いて、1枚は税関で判子を押したものを返して貰います。それを保管しておき、出国時に見せるんですって。で、出国時に現金が増えていたら「不法労働したなー!」ってことで有り金没収されるらしい。いやいやいや、今時国際キャッシュカードやクレジットカードでATMから現金引き出すことなんて普通でしょ…。恐ろしい国というかアホな国というか…。
税関自体は、入国時は判子押して貰うだけなのですぐでした。

 

というわけで、イミグレには2〜30分かかったし秩序無き列は不快だったけど、思った程でも無いかな?この国の空港職員はサービス業では無いので、利用客の満足度や利便性の向上なんかは考えていません。それは外国人の私達が文句言うことではないのでね。そういうもん、で良いんじゃないでしょうか。
過去にロシアに行った時も、イミグレは似たような感じでした。あの時は列はあったけどとにかく1人ずつが長くて、ゲートが少なくて、時間がかかった!1時間ぐらい待った記憶があります。その経験があるので今回も旧ソ連の国ということで事前に警戒していたので、ハードル上げ過ぎてたかな。

 

ホテルへ

空港を出たら、手配していたドライバーさんと合流して、ホテルまで。今回は、ADVANTOURというところでヒヴァ〜サマルカンドサマルカンドタシュケントの列車のチケットを手配し、チケットと代金の引換も兼ねて初日の空港までのシャトルもお願いしていました。

初日宿泊したのはトップチャンホステルというところ。バックパッカーが多いゲストハウスです。ドミトリーもありますが私は個室に泊まりました。人と関わらない旅行スタイル。笑 言うても17$だったのでこの金額なら私は個室を選びます。

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チェックインの時、関空から同じ飛行機だったお姉さまとばったり。思わず声をかけてお話ししました。彼女も明日ヒヴァに移動し、周遊した後一週間後タシュケントに戻ってくる予定とのこと。あら日程だだ被り。またどこかで会いそうですねと話してここではお別れ。事実、この後彼女とは何回もばったりを繰り返すことになります。

 

初日はここまで。明日からの活動に備えて早寝する女。

写真があんまり無いので飛行機から撮った天山山脈でも載せときます。笑 この景色だけでも感動で泣きそうでしたよ。

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お読み頂いた方、ありがとうございました。